2018/12/14 14:50


GXらしい企画”Zelphabet”シリーズ。今は途中で頓挫してあるようであるが、毎回、素晴らしい人選で、ノイズの解釈を試みている。私はAからMまでを持っているが、このKは強力な布陣である。初っ端からK2が電子ノイズをカットアップしまくりのカオスに導き、そうかと思うとKey Ransoneの緻密で静謐な音響が続き、更にKK Nullのダイナミックにして計算され尽くした電子ノイズが躍動する。そして最後にはコンラッド・シュニッラーらによるKluster 07が、アブストラクトで奇怪な電子音楽を奏でるという展開になっている。通常のコンピと違って、厳選したアーティストやグループがそれなりの尺で曲を提供しているので、サンプル集ではなく、一つ一つが独立した作品として成立しているのが、このシリーズの特徴である。兎に角、一聴すべきシリーズであることに間違いはない。